尾崎裕哉「15の夜」英語バージョン訳詞を紹介!父尾崎豊への想いは?

尾崎裕哉「15の夜」英語バージョン訳詞を紹介!父尾崎豊への想いは? | Yajiuma-ride!

尾崎裕哉「15の夜」英語バージョン訳詞を紹介!父尾崎豊への想いは?

16日に放送される、TBS系音楽特番『音楽の日』に故・尾崎豊さんの忘れ形見である息子の「尾崎裕哉(おざき ひろや)」さんが出演されると言う事で話題になっています。

ラジオのDJやライブなどでは既に活躍されていましたが、「お父さんにそっくり!」と言われる歌声がTVの生放送で初披露されるのですから、そりゃ注目しちゃいますよね!

番組では、ご自身のオリジナル曲と尾崎豊さんの代表曲「I LOVE YOU」を歌われるそうです。

尾崎裕哉さんがDJを務めていた『InterFM』のCMでも「I LOVE YOU」をカバーされていますが、今日、私がご紹介したいのは、尾崎裕哉さんバージョンの「15の夜」です。

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尾崎裕哉さんの「15の夜」

尾崎裕哉さんは、2004年に発売された、尾崎豊さんトリビュートアルバム

『BLUE ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』
BLUE ~A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI

に、Crouching BoysのメンバーHIIROとして参加し、父、尾崎豊さんのデビュー曲「15の夜」をトリビュートしました。

その動画がこちらです。

(15の夜) The Night・Crouching Boys

ご覧頂いてわかるとおり、原曲とはだいぶ違います。
オリジナルはこちら → 尾崎豊 15の夜

そして、全編英語!!

幼少期はニューヨークで過ごしていたという帰国子女ならでは??

とてもとても私の能力ではヒヤリングできなかったので、調べてみたら歌詞サイトに歌詞が紹介されていました。

尾崎裕哉さんver「15の夜」の歌詞

うん、読んでもすぐにはわかんなかったです。

でも、ちょっと気になる「WORD」がちりばめられていたので、賢い友人の力もかりつつ、訳してみました!(無謀!)

基本「詞」ですので、解釈はそれぞれだと思いますが、「参考」程度にしていただければ!

気になった「WORD」については、後に書きますね。

「15の夜」Crouching Boys 訳詞

盗んだバイクで走り出す-「タクシードライバー」のデニーロより狂おしい眼差しで、
前線で死と隣り合わせの少年兵よりはましな気分で

ギリギリが最高だったんだ
ルールに縛られるのも悪くない
でも、自由、ハグレ者、それがぼくにはお似合いさ
足音が近づいて来た
くそ食らえ!
飢えた狼のように壁をよじ登って
バイクを捨てて逃げたんだ

ぼくらはずっと幻を視ている
ぼくらはずっと思い違いをしている
ぼくらは起源を喋り続けている
ぼくらはずっと思い込んだまま
ぼくらは自由を探し続けている
ぼくらは岩の上で動かずにいる
ぼくらはずっと誤解と戦い続けている

ロマンスがあって
愛があって
家庭があって
きみがいなくても現に世界はそのままさ

廃タイヤがブロックみたいに積み上げられていた
『壊れた扉』から覗く地味な暮らしの名残

朽ち果てた木材のそばの急行貨物列車と古い手押し車
虫たちや草木は今もなお
じっと世界を見つめている
舗道と排水溝
四六時中の乾きと飢え
事故りたがっている車
葉っぱに埋もれる忘れな草のような小さきもの

死なない奴はいない
死んだ奴は生き返らない

今夜こそあの夜
すべてに感謝を

尾崎裕哉さんver「15の夜」でちょっと気になる「WORD」

まずは、あまりにも有名なフレーズ

「盗んだバイクで走り出す~」

に続いて、冒頭に出てくるデニーロのくだり

「タクシードライバー」のデニーロより

尾崎豊さんは、写真集WORKSのインタビューで

俺のライブは、ファンには映画でいう、『タクシードライバー』のような疑問を持ち帰ってもらいたい

と語っていました。

映像でしか見た事のない父が「盗んだバイクで走り出す」姿を尾崎裕哉さんが想像した時に、この話がリンクしたんじゃあないでしょうか。

もちろん!尾崎豊さんが実際に「バイク盗んだ」かどうかはわからないけれど、この曲聴くと、私は勝手にそんな映像が浮かぶので・・・・・・。尾崎豊さん、似合いますよね?「盗んだバイクで走る姿」

そして、「through the broken door」の訳には、あえて『』をつけましたが、これは尾崎豊さんの3枚目のアルバムタイトルですね。

『THROUGH THE BROKEN DOOR』
尾崎豊THROUGH THE BROKEN DOOR

で、このアルバムに収録されている『Forget-me-not』はそのまま「わすれな草」で、その曲の中に

君が教えてくれた花の名前は 街に埋もれそうな小さな忘れな草

という歌詞があります。尾崎豊さんの「わすれな草」は「街に」埋もれそうですが、尾崎裕哉さんの「わすれな草」は「葉っぱ」に埋もれているんですね。

ラストはあえて訳さない方が良かったかな~というところ。

『THE NIGAT』は尾崎豊さんの「15の夜」の英題ですね。

その他の歌詞も、本家「15の夜」にリンクしつつ、14歳だった時の父・尾崎豊さん(この曲は確か14歳の時に書いたと聞いた事があるので)を想い、そして、自分の中で消化して昇華した、尾崎裕哉の「15の夜」になっているんだなぁと。

そしてちゃんと父親の「WORKS」に向き合っているんだなぁと感じました。

ぜひ一度、尾崎豊さんの『15の夜』と聞き比べてみてください。

尾崎豊さんの曲は有名どころしか知らないので、実はもっとたくさん隠れてる「リンク」があったら是非是非!教えてください!

因みに私が1番好きな曲は「17歳の地図」です。

尾崎豊17歳の地図ジャケ

たぶん、初期に書かれた曲じゃあないかと思うのですが、この曲を作った時のままでいられたら、尾崎豊さんの未来は違っていたんじゃないかな~なんて、無責任に思ったりします。

大人に縛られる事に「抵抗」しているけれど、「絶望」はしていない。

そんな1曲。

でも結局、尾崎豊さんが抗いたかった「大人」に未来を奪われてしまったんじゃあないかと、、そんな気がしてしまうのが切ないです。

尾崎裕哉さんと尾崎豊さん

今でも『謎』が囁かれる「小説よりも奇なり」な最期を迎え、より「カリスマ」と化した父を持った息子が、どんな人生を送ってきたのか、どんな気持ちだったのか、それは、私には到底わかりません。

ただ、映像で見る尾崎裕哉さんのふとした表情や、そっくりだと言われるその声に触れた時に、確かにそこに「尾崎豊の残した」一人の人間が存在しているんだと感じます。

父は父で本当に自分の言葉を信じて発して、たくさんの人を動かしたんだと思うんですけど、僕は、人を動かす力強いメッセージを発信しながらも、もっと自然体で音楽活動ができたら

尾崎裕哉さんはインタビューでこんな風に話していました。

尾崎裕哉さんが、今回TVに出演される事で、賞賛や歓迎と共に、或いはそれ以上に「誹謗中傷」を受ける事があるかもしれません。

それでも、大きすぎる「父・尾崎豊」という『扉を壊して』ご自身の想う「音楽」や「言葉」や「人生」を謳歌して欲しいなぁと思います。

今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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