サッカーJ2 モンテディオ山形所属の中村隼(なかむらはやと)容疑者が、京都府警に逮捕されました。
刑事事件としての刑罰はもちろん、クラブチームとしての処分もどうなるのか気になります。
罪状は、
男児のわいせつ動画をネット上に公開したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑い
(参照:日刊スポーツ)
本人も容疑を認めているとの事。
っていうのは、衝撃的です。
勿論、男児だろうが、女児だろうが、その罪の深さは同じですが、
「少年達」の憧れである、夢の職業についた選手の行動として、これは本当に哀しい事件です。
中村隼容疑者のプロフィール
生年月日:1991年11月18日
出身地:埼玉県
出身校:大宮南高等学校
身長:185cm
体重:85kg
サッカー選手としての経歴と成績
中学までは、地元埼玉の武南ジュニアユースFCに所属
高校からは、浦和レッズユースに所属し、
日本代表にも選ばれています。
U-17日本代表(2008年)
U-18日本代表(2009年)
AFC U-19選手権2010 予選 グループF 1位
高校卒業後、当時はJ1だったモンテディオ山形に。
2014年にはV・ファーレン長崎へ期限付きで移籍していますが、
翌年には山形へ復帰しています。
Jリーグでの通算成績
J2リーグ戦通算7試合出場0得点
カップ戦通算0試合出場0得点
天皇杯通算2試合出場0得点
J2で7試合は、全て長崎での出場です。
GKですから得点がないのは問題ないですが、ほとんど試合にはでていなかったんですね。
ゴールキーパーは「守護神」って位ですから、どのチームも怪我やカード累積などのやむを得ない事情以外では
「正キーパー」っていうのは不動です。
中村隼容疑者のサッカー選手としてのピークは高校時代だったのかもしれません。
とはいえ、まだ24歳。
現在、山形の正キーパーである山岸選手は38歳ですから、充分に後継者として活躍できる可能性があったのでは、、と思ってしまいます。
中山隼容疑者の処分はどうなる?
まずは、中村隼容疑者の犯した罪状は
『児童買春・ポルノ禁止法違反』
ですが、買春ではなく
『児童ポルノ所持、提供』
です。
そして、
動画を共有するアプリを通じて、男児のわいせつ動画を不特定多数の利用者が閲覧できる状態にした疑い。
(参照:日刊スポーツ)
ですので、
「公然陳列」にあたります。
この場合は、
5年以下の懲役若しくは500万円以下の罰金、または併科
となる様です。
ただ「自分だけの趣味」としてこっそりと所持していた場合には
1年以下の懲役または100万円以下の罰金
単純に「所持」をしているだけだと、そもそも発覚しにくいのですが、
身柄を拘束されることもすくなく、略式起訴となり、罰金も半額の50万くらいが多いそうですが、
反省がなかったり、大量に所持していたり、と悪質な場合は身柄を拘束される可能性もあります。
(参照:刑事事件弁護士ナビ)
っていうのは、「刑事事件」としての「法律」の問題。
で、肝心なのは、Jリーガーとしてどうなの?って話です。
中村隼人容疑者は、サッカー界で「プラチナ世代」と呼ばれる1992年生まれの1年上の世代。
(因みに、プラチナ世代には、A代表でも活躍している宇佐見選手や、あのベンゲル監督をうならせ、現在はブンデスリーガで活躍している宮市亮選手などがいます。)
山形では出場機会に恵まれず、今年はJ2での出場経験豊富な2年上の富居大樹選手がザスパクサツ群馬から山形へ移籍してきています。
「くさる気持ち」
がわからなくはないですけど、完全に方向間違っちゃってますよね。
職業や立場に拘わらず、法律上の「罪」としては「同じ罪」ですが、
冒頭でも書いたように、少年達の憧れであり、模範となるべき人気プロスポーツ選手としての影響はデカイですよ。
所謂、「個人の性癖」ってものに対して、とやかくいうつもりは毛頭ありません。
自分だって、2次元キャラに萌えちゃったり、勝手に頭の中であらぬ妄想したことない!なんていいませんよ(笑)
でも、それはあくまでも個人の趣味であって、「秘め事」ってカテゴリーでなくてはならないんじゃないでしょうか?
逆にいったら「秘め事」だから萌えるんだと思うんですけど、なんだってネットに垂れ流したりなんかしちゃったんでしょうね??
聞けば、中村隼人容疑者がこの愚行を行った、わずか2ヶ月前にチームとしてのSNS研修が行われていたそうです。
自分の現状がままならず、ついつい、何か他の「楽しい事」に逃避してしまうのは人間誰しももっている「弱さ」だとは思いますが、
逃避だろうが、なんだろうが、
「人に迷惑をかけない」
という、大前提だけは、大人でも子供でも、どんな立場の人間でも、最低限守らなければならない事ではないでしょうか。
今回の事件を受けて、クラブチームとしての処分は未定だそうですが、
どんな刑事罰を受け、クラブ側からの処分を受けたとしても、
このネット社会で、中村隼容疑者が犯した過ちは消えることがありません。
そうした状況におかれて尚、自身の中に残っているであろう、
スポーツ選手としての誇りを取り戻して、更正して欲しいと思います。
Jリーガーになりたい少年は日本中にたっくさん!いるんです。
でも、その夢が叶わない人が大多数。
そんな、たくさんの少年の一人だった自分を、そんな少年達の夢を背負っていたんだという事を、思い出してほしいです。
最後までお読み頂きありがとうございます!