ゴルフ界のレジェンド、アーノルド・パーマー氏の訃報が流れてきました。
昨年でしたか、日本ゴルフ界のレジェンド、青木功氏のプロ生活五十周年特番で、アーノルド・パーマー氏のご自宅を訪ねられた様子を拝見しました。
既に体調が思わしくなかったようですね。
御年、87歳。
けして「早すぎる」とはいえませんが、一時代を築き上げたスーパースターの訃報はとても残念です。
今日は、偉大なるゴルフ界のレジェンド、アーノルド・パーマー氏のご冥福をお祈りすると共に、その偉業をご紹介したいと思います。
アーノルド・パーマー氏の生涯成績と記録
グリーンキーパーであり、クラブプロであった父の影響で幼少時からゴルフを始め、1954年の全米アマチュアタイトルの獲得後にプロに転向した翌年
1955年にカナディアン・オープンで初優勝をしてから、
PGAツアーで通算62勝(歴代5位)の成績を残しています。
賞金王の獲得は4度(1958年・1960年・1962年・1963年)
メジャー優勝は、
マスターズで4勝(1958・1960・1962年1・1964年)
(これはあのタイガー・ウッズと並ぶ大会歴代2位タイ記録です。)
全米オープン1勝(1960年)
全英オープン:2勝(1961年・)1962年と計7勝
1974年に世界ゴルフ殿堂入りを果たし、マスターズには74歳の2004年まで50回連続で出場!
シニアでは、
全米プロシニア1勝(1980年・1984年)
全米シニアオープン1勝(1981年)
シニア・プレーヤーズ選手権2勝(1984年、1985年)
この「数字」だけでも、アーノルド・パーマー氏がどれ程凄いプレーヤーであったか、というのがわかりますが、こうした「成績や記録」だけではない魅力があった選手だったようです。
アーノルド・パーマー氏の魅力とは?
BIG3と呼ばれ、しのぎを削り合ったライバル、ジャック・ニクラウス、ゲーリー・クーパー両選手のゴルフスタイルが「手堅く、正確」であるのに対してアーノルド・パーマー氏のプレイスタイルは「攻撃的」で「華やか」
そのプレイスタイルに魅了された熱狂的なファンは「アーニーズ・アーミー」と呼ばれていたそうです。
引退後、ジャック・ニクラス選手に「刻んだことはあるか?」と問われ、「ない。刻んでいれば、もっと勝てた」と答えたという逸話もあるとか?
かっこいいっす~!!
ほとんど、ど素人の自分なんかは、「刻む」つもりは毛頭なくても、おっそろしく「刻む」結果になりますからね(笑)
アーノルド・パーマー氏と優勝争いをした事もある日本ゴルフ界のレジェンド青木功氏も、そんなアーノルド・パーマー氏のプレイスタイルに憧れた一人。
ジャック・ニクラウス選手やゲーリー・クーパー選手には、気軽に声をかけ肩に手を回して挨拶できるそうですが、
(この辺り、いかにも青木功さんらしいですよね!)
アーノルド・パーマー氏に対しては、握手をして頭を下げるのが精一杯だったとか。
青木選手にとっても、アーノルド・パーマー氏は「別格」であった事が、よくわかるエピソードです。
勿論、これは好みの問題だけど、「プロスポーツ」たるもの、成績だけではなく「魅せる」というのも大切な要素。
「攻撃的」なプレイはみていてワクワクします。
残念ながらリアルタイムでアーノルド・パーマー氏のプレイを拝見する事はできませんでしたが、青木功さんのプレイスタイルにそんな「パーマー流攻撃的ゴルフ」が垣間見える気がします。
そして、最初にお話しした番組で、青木功さんが「米国ツアーに温かく迎え入れてくれた」と語っていらっしゃいましたが、2009年には主催する米ツアーのアーノルド・パーマー招待に当時17歳の石川遼選手を招待して出場させた事もあるそうです。
石川選手のプレイにも「華」がありますよね。
こうして、アーノルド・パーマーさんの「攻撃的で華やかなゴルフ」は受け継がれていくのではないでしょうか。
改めまして、ゴルフ界のスーパーレジェンド、アーノルド・パーマー氏のご冥福を心よりお祈りさせて頂きたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!