「大人ルパンシリーズ」続編!『血煙の石川五ェ門』が公開されましたね!
もんのすごーく楽しみにしていたんだけど、『次元の墓標』同様、あっという間に終わってしましました(笑)
という訳で相変わらず、本編の尺に不満はあるんですが、
内容は、文句なし(ではないけど)に面白かったです!
今日は、週末に観てきた映画『血煙の石川五ェ門』の見所や感想とラスト結末から続編の予想なんかしてみたいと思います。
※ この先映画『血煙の石川五ェ門』のネタバレを含みます。
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映画『血煙の石川五ェ門』見所と感想
見所 その1「痛い!」
これを見所とカテゴライズしていいのか、ちょっと迷いましたが^^;
いの一番にお伝えしたい!
この映画、「痛い」シーンが多いです。さすがPG12指定
ひっさしぶりに、、というか大人になってから初めて映画館で
「イタっ!」
っと声をあげました。周りの皆様ごめんなさい!だけど
自分以外にも、そう言う人がチラホラリ。
五ェ門ですから、殺陣シーンがふんだんな訳ですが、
敵対する超人ホークの得物も「斧」で二刀流!ときてますからね。
結構えぐく「肉」が削られるシーンもありますので、苦手な方はご注意を!
見所 その2「男の手助け」
予告や特報でもさんざん宣伝されていた
「未熟なり、五ェ門…!」
の決め文句とおりに、若き日の五ェ門の「危うさ」と、それを見守る三者三様のルパン・次元・不二子+銭形
超人的な敵を前にして、剣士としての誇りを打ち砕かれた五ェ門が、膝をつき、悩み、更なる高みを極めていくという
「人間・石川五ェ門」の成長っていうのが、見所であるのは間違いないんですが
個人的には、それを見守るルパン達が、これ又格好良くて!
この一連の出来事があって、一味としての五ェ門がいるんだというのが、胸熱でした。
「居合いの達人」という誇りを木っ端微塵にされた五ェ門が、今一度己と向き合う修行を重ねるけれど
剣が抜けない
そんな五ェ門を遠巻きに見守るルパンと次元と不二子。
「何もしない」という手助けもある。
というルパンに、
「全く、男ってのは、、、つきあってらんないわ」
と不二子ちゃんはどこかへ消えちゃいます。
最後には
「これ以上は野暮ってもんだ」
とその場から立ち去るルパンと次元
野暮<―――>粋
っていう単純な構図ではないかもしれませんが、
この「大人ルパンシリーズ」に一貫して流れているのは「粋」なんじゃないでしょうか。
この辺の見せ方がうまいなーと感じました。
ひょうきんで、お調子者っていうのもルパンの魅力ではありますが、
それとは違うこうした「粋」な部分にフォーカスされているこのシリーズは
子供の頃に最初にみた「ルパン三世」の最初のアニメに通じる物があります。
(実はこれ、リアタイで観ていたつもりでしたが、今回調べたら再放送だったみたいです)
見所 その3「未熟な五ェ門」
これは、個人的にキュンキュンきました(笑)
元々時代劇好きで、戦国物とか、維新物に弱いのでね、
「剣士」とか「暗殺剣」とか!
(おこめ一推しはこちら → 粋の極み!鬼平アニメ化!)
最初、五ェ門は「やくざの用心棒」として登場します。
龍が描かれた金屏風の前に座る五ェ門は親分さんから貰った黒い着物に白紋付きの羽織なんてきているもんだから
某脱色漫画の六番隊隊長を彷彿とさせられるお姿で(笑)
連載当初の「ツン」しかない兄様と被りまくりました。
(すみせーん!「BLEACH」しらない方にはさっぱりイミフな説明で^^;)
この登場シーンののっけから、飛んできた弾丸をはじき飛ばし
シャキーン!とピストルも真っ二つ!さすが斬鉄剣!
と格好いい登場ではあるんですが、いつもと違って割と喋るし、挑発に乗って熱くなったりする五ェ門は観ていて新鮮!
「つまらぬもの」も切りません。
そして、修行シーン。
TVシリーズでも、五ェ門が滝修行していて頭に丸太がガチコンと当たる!ていう様なシーンはあったと思うのですが
それはあくまでも五ェ門の「ちょっとズレてる感」を出す演出っぽかった気がします。
でも今回、ホークに居合い抜きを見切られたあと、一人修行するシーンでは
「心・技・体」がバラバラなってしまった五ェ門の葛藤が描かれていました。
恐らく、ホークとの戦いで、五ェ門は初めて「死への恐怖」を感じたのではないかと思います。
そんな「未熟な五ェ門」は、今までの五ェ門のイメージと違って、ぐっと「生身の人間味」がありました。
映画『血煙の石川五ェ門』のラスト結末は?
一度は敗北をきして、「剣が抜けなく」なってしまったけれど、実直に剣と、己と、向き合う中で達した境地。
再びホークと相対した五ェ門は、自らも深手を負いつつ、ホークに「死への恐怖」を与え勝利します。
ここでも、「手出し」せずに見守ったルパンと次元に「恩義」を感じた五ェ門が
ルパン達を追ってきた銭形の前に立ちふさがる。
映画の最初の方で、ルパンを付け狙うホークに対して、「あれは自分の獲物だ」って言う様な事いってたので、
この時点では面識はあるけれど、仲間じゃない五ェ門だったのでしょうけれど、
これがきっかけとなって、つかず離れずな「ルパン一味」になるっていうところでしょうか。
「五ェ門の成長物語」
としては、すっきり終わっていますが、なんだかはっきりしないところも多々ありました。
尺短いからね(笑)
『血煙の石川五ェ門』で残された謎は続編への布石?
なんといっても敵のホークは何者ぞ??
ってのが今イチわからないまま。
・誰の依頼でルパン達を狙っていたのか。
・そもそもなんでそんなに強いのか。
五ェ門と対峙する場面で何度か、不適に「鉄の義歯」を見せつけていたので
戦場で死んだとされたのは、「自分の歯」を別の遺体に残してきたんだろうっていうのは想像したんだけど
黒幕が居ることは明白なのに全くその影が出てこなかったわけです。
冒頭依頼をもってきた少女と、ホークがいた田園に建っていたお屋敷位かな?
銭形がホークの追跡を中止する様に、上層部から命令されていたりもしたので
警察本体も黒幕と絡んでいそうな伏線はあれど、何もその後の説明がないし、
これは、このシリーズの続編への布石なのでは??
と勘ぐってしまいます。
『次元の墓標』でのキーであった、次元とルパンと不二子の墓標前に佇む銭形もいたし、
次元の時より、銭形の登場シーンも増えてきたしで、
これは、次回作への期待が高まります!
次元・五ェ門とそれぞれにフォーカスしたお話ではあるけれど、このシリーズが全て完結した時には
『LUPIN THE IIIRD』として、繋がった一つの物語になるんじゃないかな。
て事で、次回作(があるのなら)銭形回かな?
個人的には、このシリーズで1番キャラが今までのアニメと違うのが銭形のような気がしてます。
「とっつぁん」じゃない感じ?ルパンもそう呼ばないしね。
最後に全部纏めてTVシリーズにでもする心づもりで30分アニメのような「前・後編」な作りなのかとさえ思えてきました。
タダでさえ短い尺が、間にOP的なものが流れて更に短くなってますからねー。
今回の『『血煙の石川五ェ門』が『次元の墓標』に続く『LUPIN THE IIIRDシリーズ 第2弾』
と紹介されているので、最初にTVシリーズで放送された『峰不二子という女』はシリーズにカウントされないのかなー。
あ、監督が違うのか。
すみません!『峰不二子という女』未視聴です・・・。
なんか、評判を聞いてあんまり観たくないかなーと勝手に判断したんですが、今度観てみよう。
賛否両論あるかとは思いますが、自分はこの雰囲気、とっても好きなので、是非是非
『LUPIN THE IIIRD 第3弾』
製作していただきたいです!
余談ですが、同じ劇場で「カリオストロの城」も上映してました。
ルパンシリーズの名作と言われてますけど、個人的にはちょっと自分の思うルパンと違うなーと思う作品だったので
この2作が並んで上映されているのが面白かったです。
同じ日に両方観る方がいるのかわからないけど、ルパン別人じゃね?
ってならないかな??
でも、きっとそんな懐の深さもルパンシリーズの魅力なのかもしれないですね♪
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!