日本出身のバレエダンサー、オニール八菜さんが
このブノワ賞は、バレエ界のアカデミー賞とか、バレエ界のノーベル賞とか言われているような権威ある賞で、日本出身の方の受賞は、2人目の快挙だそうです!(一人目は2014年受賞の木田真理子さん)
今日は、オニール八菜さんをご紹介したいと思います!
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オニール八菜さんのプロフィール
生年月日:不明(お名前の「八」は8日生まれからとったそうです)
年 齢:23歳
出 生 地:東京都世田谷区
身 長:171 cm
所 属:パリ・オペラ座バレエ団
八菜さんはお母様が日本人、お父様がニュージーランド人のハーフです。
ニュージーランドといえばあの「オールブラックス」に代表されるラグビーで有名ですが、お父様もラグビー選手だったそうですよ!
8歳でお父様の母国、ニュージーランドへ移住するまでは東京に暮らしていたという八菜さん。
ルックスは日本人離れしていますが、今回の受賞でインタビューに答えていらした時には、とてもきれいな日本語で話していらっしゃいましたね。
こうして綺麗な日本語を聞くと「日本出身」というのが肩書きだけではないと感じられて、日本人としてより嬉しく、誇らしく思います。
オニール八菜さんの経歴は?
3歳でバレエを始め、ニュージーランドへ移籍する8歳までは、東京渋谷の「岸部バレエ・スタジオ」に通っていました。
2008年 オーストラリア・バレエ・スクールに入学。
2009年 ローザンヌ国際バレエ・コンクールで優勝
2010年 ユース・アメリカ・グランプリで金メダル受賞
オーストラリアバレエ学校は首席で卒業されています!
卒業後、パリのオペラ座とシーズン契約し、2013年、正式団員として入団されます。
パリ・オペラ座の階級は
群舞のカドリーユ
群舞の中で中心的なパートを受け持つコリフェ
独立したパートを受け持つスジェ
主役に続く主要な役割を務めるプルミエールダンスーズ
そうしてその頂点がエトワールとなるそうです。
コリフェからプルミエールまでは毎年1回の試験で選抜されたダンサーだけが昇格となるのですが、八菜さんはは入団以来、毎年昇格し続け昨秋、プルミエールダンスーズとなりました。
プルミエールダンスーズになると、それまでは4人で一つの楽屋だったのが2人で一つの楽屋にグレードアップできるそうなんですが八菜さんは
大勢でわいわい楽しくやる方が好き
という事で断ったそうです。
経歴をみると、とても凄くて「遠い存在」と感じてしまうのですが、こんなエピソードを聞くとなんだか、かわいらしいし、「日本人」の血が感じられてほっこりします。
その他にも、和菓子が好きでご両親がパリへいらっしゃる時には「虎屋」のお土産をおねがいしているそうです!
オニール八菜さんのバレエ
今回の受賞は、昨年5月に踊った古典作品「パキータ」のパキータ役。
日本仕込みの端正な技術と、フランスらしい優雅さが高く評価されたそうですが、ご本人の感想は
候補に挙がっただけでも信じられなかった。これからも役作りに励み、たくさん踊っていきたい
ととても謙虚です。
そして、2009年にローザンヌ国際バレエ・コンクールで優勝された時の動画がこちらです。
Youtube Prix de Lausanne公式チャンネルより
八菜さんは3分50秒位で登場します。
この時、八菜さんはトウシューズのリボンが解けてしまうというアクシデントに見舞われたのですが、スッと舞台の袖に一度さがりリボンを結びなおして再び踊り始めます。
その冷静な対応も評価の対象になったとか。
もちろん、このアクシデント対応も見所ではありますが、とにかくその踊りがすばらしいです!
特に、片足のトウでピシっと止まるところが何箇所かあるのですが、そのピンとして全くぶれない立ち姿はため息がでちゃいます。
そして、バレエに明るくない私としましては、トウシューズってああやってリボンを結ぶんだー!!というのも新発見でした!
この時に踊られたのは『ラ・バヤデール』 (インドの舞姫)のヴァリエーション。以前ご紹介したバレエダンサーの柄本弾さんが好きだといっていた作品ですね!
もう一つ、昨年12月に公開された、バレエ・ダンス用品の専門店Chacott(チャコット)のバレエウェアビデオカタログに出演されているもの
Chacott Twinkling Winter Style
Youtube Chacott公式チャンネル ChacottJP
夏カタログに登場されていた上野水香さんの明るく楽しい雰囲気とは対照的に冬の空気の様な凛とした映像ですね。
八菜さんが8歳まで通われていた「岸辺バレエスタジオ」の岸辺光代さんが
本当のプロ、芸術家に対する賞だ。23歳の若さで受賞したことはうれしいし、誇りに思う
とおっしゃっていましたが、本当にまだ23歳という若さでの快挙!そして、そんな栄誉に奢ることなく、謙虚な八菜さんのこれからの活躍が、ますます楽しみですね!
最後までお読みいただきありがとうございます!