7月から放送のドラマ『仰げば尊し』
以前にご紹介した、広瀬すずさん主演映画「チア☆ダン」に続き、『高校部活、奇跡の実話』をベースに脚色したドラマが日曜劇場に登場です!
春ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』が高視聴率をマークし、好評のまま最終回を迎えた日曜劇場枠ですので、制作陣、出演者の皆様にとっては凄いプレッシャーなんじゃあないかと思いますが、刑事事件専門弁護士の活躍を描いた『99.9』とは全く違う「高校部活」の物語。前作はテーマ自体がトリッキーだった感がありますが、この『仰げば尊し』は、過去にも同じ様なテーマの秀作ドラマが多い「王道学園物」です。
28年振りに日曜劇場で主役を演じる寺尾聰さんにも注目が集まる、夏の日曜劇場『仰げば尊し』の原作やあらすじ。モデル校やロケ地をご紹介したいと思います。
ドラマ『仰げば尊し』あらすじと原作
ドラマあらすじ
事故の後遺症で音楽から離れていた元プロサックスプレーヤーの樋熊迎一(ひくま こういち)が、指導を引き受ける事になったのは、問題児ばかりの高校弱小吹奏楽部だった。
そんな部員達に、だんだんと樋熊の情熱が伝わり、教師や父兄も巻き込んで「音楽の甲子園」を目指していく。
樋熊迎一と弱小吹奏楽部が起こした「奇跡」の物語。
ドラマ『仰げば尊し』公式サイト
公式Twitter:@aogeba_tbs
原作紹介
このお話は、横浜市に実在した高校で本当に起こった「奇跡」を描いた、ノンフィクション作家・石川高子さんのベストセラー
「ブラバンキッズ・ラプソエディー」
「ブラバンキッズ・オデッセイ」
という2冊の小説が原作となっています。
石川高子(いしかわ たかこ)
ノンフィクションライター
1971年立教大学文学部卒業後、編集業を経て、雑誌などで人物インタビュー、ノンフィクション取材を手がけ、現在に至る。
単行本 ブラバンキッズ・ラプソディー―野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の挑戦 著者紹介より
中澤先生と吹奏楽部の部員達が、ぶつかり合い、語り合い、トラブルを乗り越えながら「音楽の甲子園」を目指していく姿が、膨大で丁寧な取材を元に、愛情溢れる文章で描かれています。
2作目となった、「ブラバンキッズ・オデッセイ」では、中澤先生とご家族の「戦い」がより強く描かれていますが、ドラマでは、2作を併せた上でのオリジナルストーリーとなるのではないでしょうか?
ドラマ『仰げば尊し』モデル高校
モデルとなったのは、
野庭高等学校は、2003年に同じ横浜の日野高等学校と統合され、現在は「神奈川県立横浜南陵高等学校」になっています。
主演の寺尾聰さん演じる樋熊迎一のモデルは、中澤忠雄先生。
1982年にから、野庭高校の吹奏楽部で指導を始めました。
実際に「問題児」の多かった吹奏楽部での最初の仕事は、「吹奏楽を教える事」ではなく、コミュニケーションを取る事。ばらばらだった生徒達と、一緒にスポーツをしたり、出かけたりといった事から始められたそうです。
残念ながら「神奈川県立野庭高等学校」は、統合でなくなってしまいましたが、中澤先生と吹奏楽部員達の想いと「野庭サウンド」は、卒業した教え子たちが結成した「ナカザワキネン会」という楽団として生き続けています。
又、ある教え子の方は、横浜の中学で音楽教師をされていて、吹奏楽部の顧問として「野庭サウンド」を伝承されているそうです。
中澤先生はいつも
とおっしゃっていたそうです。
たとえ、学校がなくなってしまっても、当時の部員達がみな、旅だってしまったとしても、「野庭サウンド」が「心」であったからこそ、こうして、永遠に引き継がれ、生き続けているのですね。
ドラマ『仰げば尊し』のロケ地は?
現在、野庭高校の跡地は、かながわ考古学財団野庭出土品整理室となっているそうです。
一部の校舎は残っているようですが、メインのロケ地は、千葉県立館山総合高等学校だそうです。館山湾近くに広い敷地を有する館山総合高等学校は「海洋科」があり、海洋実習日のみ使用している旧千葉県立安房水産高等学校の校舎や体育館を利用してロケを行ったようです。
※ 申し訳ありません。私のリサーチ不足で野庭高校跡地を間違えて記載していました。
ひい様より、コメントにてご指摘頂きましたので、修正させて頂きました。ひい様ありがとうございます。
今後、この様な事が無いよう情報の提供には細心の注意を払っていく所存ですが、もしも間違った記載等ございましたら、コメント欄等からご指摘頂けるとありがたいです。
正確な野庭高校跡地につきましては、当記事コメント欄にて、ひい様がURLを貼って下さっていますので、そちらから!
館山総合高等学校にも吹奏楽部がありますので、このドラマをきっかけにした「野庭サウンド」との出会いから新たな「館山サウンド」なんてできたら、それは又素晴らしい「音楽の心」の輪になりますね!
ドラマ『仰げば尊し』は吹奏楽の『LOOKIES』?
『仰げば尊し』の監督、平川雄一朗さんと脚本のいずみ吉紘さんは『ROOKIES』でもタッグを組んでいる名コンビ!
ドラマの設定では、「荒廃した高校」とか、「夢を失いはみ出した問題児」といった単語が登場しているので、実話よりも「問題児」対「熱血教師」の『吹奏楽部版 ROOKIES』といった感じになりそうですね。予告動画では、校庭にバイクで乗り入れてくる生徒達の映像なんかもあって、ちょっとノスタルジックな気持ちさえ感じてしまう「不良高校生」でした。
とはいえ、今回教師役の寺尾聰さんは、『ROOKIES』の川藤先生役、 佐藤隆太さんや、『スクールウォーズ』(ふ、古い?)の山下真司さんとは、少し赴きの違う俳優さんです。野球やラグビーと同じように吹奏楽や生徒達を想う「熱量」を持っていても、その表現はぜんぜん違った物になってくるんじゃあないかと期待しています!(スラムダンクの安西先生とゴリを足して2で割った位??を期待!)
最後までお読み頂きありがとうございます!
コメント
野庭高校跡地には警察学校なんてありませんよ、とてものどかな場所です。
あるのは出土品を管理する施設です。参考にURLを。http://hamarepo.com/story.php?story_id=2358
ひい様 初めまして!おこめです。
ご指摘ありがとうございます。早速記事を修正いたしました。情報ソースを読み誤った様です。本当に申し訳ありません。
記事にも追記しましたが、今後、この様な事のないよう務める所存でございますが、又、何か誤りがありましたら、ご指導頂けるとありがたいです。
本当にありがとうございました!