真木よう子さん主演ドラマ、
このドラマは、直木賞作家・唯川恵さんの同名小説が原作になっています。
この原作は、読んだ事があって、内容をしっかり覚えていたわけではないけれど
「主演・真木ようこ」
と聞いた時に、ん?と違和感がありました。
タイトルにもなっている「セシル」のモチーフである小説
「悲しみよこんにちは」(F・サガン)の主人公、セシルなら、真木よう子さんとイメージあうんですけどね。
(あくまで個人の感想です!)
まだ、ドラマは始まっていませんが、公式から発表されている情報からわかる原作とドラマの違いや、そこから考えられるラスト最終回、物語の結末を予想してみたいと思います!
※ この先「セシルのもくろみ」原作小説のネタバレを含みます。
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「セシルのもくろみ」原作とドラマの違いは?
主人公・宮地奈央のプロフィール
主人公のプロフィールっていうのは、物語において結構重要なファクターだと思うんですが、
これが、全く違いますねー!
気がついたところだけですが、ご紹介しますね。
1.住んでいる町
原作では、
永代橋に近い高層マンション
この辺りはかなりの数の高層マンションが立ち並んでいる
となっています。
おそらく中央区佃にある超高層マンション群
「リバーシティ21」
をイメージしているのではないかと思います。
これがドラマでは
埼玉・北春日部
この設定が全てというか、これで主人公宮地奈央のプロフィールが大きくかわってきます。
2.夫の職業
原作:大手自動車メーカーエンジニア
ドラマ:金型仕上げ工
3.職業
原作:専業主婦
ドラマ:幼馴染みの惣菜屋でパート
4.性格
原作:家でこまごました事が性に合っている
ドラマ:体育会系ガサツ主婦
ざっとですが、大前提となる主人公の設定が、大きく違うのはわかっていただけたのでは?
この設定変更は、「主演・真木よう子」ありき!
だったのかもしれませんが、もう一つの可能性として「時代の変化」があるのではないでしょうか?
原作の連載がスタートしたのが、2008年。
10年一昔といいますが、現在とはいろいろ世の中の情勢が違います。
原作冒頭で描かれる、普通の主婦である奈央は
大手自動車メーカーに務める夫と、私立中学に通う息子を送り出した後、高層マンションのリビングの窓から見える景色をみながらフレーバーティーを飲んでいる
学生時代に知り合った相手とそのまま付き合って、大学卒業後、2年間だけ画廊の受付をして、結婚
とか、
可愛いひとり息子を私立中学へ入れる為に塾への送り迎えや夜食の用意に頑張った自分
とか、
画に描いた様な幸せ感じてる専業主婦
こういうのは、今の時代あまり受けが良くないかもしれない。
という思惑もあったのではないかと思います。
華やかな世界にみえて、女の見栄や嫉妬、野心や欲望が渦巻く女性ファッション誌業界とのギャップを描く意味でも
おもいっきり「庶民」な感じ
が、主人公に求められたのかもしれませんね。
奈央のバディ・崖っぷちファッションライター沖田江里
ドラマでは、かなり重要な役割で、主人公の奈央とバディを組むファッションライターの沖田江里
伊藤歩さん演じるこの役は、原作でも確かに、奈央が「垢抜けていく」為のキーマンの1人ですし、後半の盛り上がりとなるエピソードでも、重要な役回りを果たしますが、3番手くらいの印象。
そして、崖っぷち感はなく、
彼女が担当した頁の問い合せが多い優秀ライター
という設定です。
バディという意味では、ヘアメイクのオネエ キャラ、トモさんの方がしっくり来る気がします。
もともと、原作では「バディ」という概念はかけらもないと思うし(笑)
いろいろな人との出会いや拘わりを経て、奈央が変わっていくというストーリーだとおもうのですが、
ドラマで「バディ感」を押し出したかった上で、「オネエ」じゃなく「女性」である必要があったのかもしれません。
男性キャラがイメージ違いすぎた!
この物語の主役は、間違いなく「おんな」達です。
先にご紹介した主人公の奈央と、ライターの沖田以外に主要なキャラは、
吉瀬さん演じる、カバーモデル「ハマユカ」
はせきょう演じる、元№2モデル 安永舞子
板谷由夏さん演じる、敏腕デスク 黒沢旬子
この辺は、ハマユカの名前が原作では
ミーナこと沢口美奈子
っていう違い以外は、あまり原作から遠くない気がしますが、男性陣がのきなみイメージ違いで驚きました!
オネエのヘアメイク トモさん。
まあここは、徳井さんでも問題ないですけど、せっかくなら、リアルオネエキャラヘアメイクさんのおぐねえとかがよかったなーっていう位。
問題は!編集長と副編集長とカメラマン!
まずはカメラマン!
確かに原作でも「名前」があったし、前半では重要なエピソードにも絡んできますが、あ、イケメンだったんだ、、っていう(笑)
原作では「山下」だった苗字が「山上」になってるんで、格上げなんでしょうかね??
そして、眞島秀和さん演じる副編集長
原作では、
ああ見えて東大の大学院を出ているんですって。目立たないけど、実はエリートコースに乗ってるらしい。
っていうセリフがありますが、仕事がバリバリできる!っていう表現こそないけど、普通に副編集長としてきちんと仕事していて、隠れエリート!だった副編集長
ドラマでは
コネ入社の雰囲気男
にされちゃいましたねー。
そして、一番びっくりしたのが、南城編集長!
いやいや、リリーフランキーさん大好きです!編集長の風格も、ファッション誌業界のボスっていう貫禄もぴったり!
業界らしく、仕事できても柔らかい雰囲気を持っていて、同年代の男性よりおしゃれでね。
そういうファッション誌の編集長役としては、リリーさんドンピシャだと思うんですけど、
南城編集長に限っては、主人公が、よろめいちゃって、一夜の過ち!的なお相手という役割もありますのでね。
どうなんだろ、、。
まー、昨今の不倫騒動や、不倫がテーマのドラマが過激なばかりに、この物語での奈央と南城編集長はライトすぎて話にならない?感ありますから、ここは奈央の淡い憧れ程度の表現にとどまるのかもですね。
そして、奈央のご主人が、大手自動車メーカーエンジニアであるのが大前提での、南城編集長だったので、このちょっぴり不倫の空気はいっそ綺麗にまるっとすっ飛ばすのもありかもしれません。
「セシルのもくろみ」ラスト最終回!結末はどうなる?
原作は、
いろいろあったけど、主人公の奈央が「VANiTY」の専属モデルを続けて、カバーモデルを目指すぞ!
というところで終わります。
ドラマとの違いでも書かせて貰ったとおり、原作は女の「もくろみ」を描いてはいるものの、終始、ファッション雑誌を捲る様な、感覚でさらりと読めるお話になっています。
女同士の見栄の張り合いや、トップモデルを争っての駆け引き等々出てはきますが、南城編集長との不倫に象徴される様に、どれもさらりとした印象で、激しくドロドロしたり、ギャンギャンしたりしません。
ファッション誌で連載される小説としては、それが綺麗にはまっていたのだと思いますが、
「ドラマ」として考えたときに、すこしインパクトが弱く、オシャレなカタログ的PVドラマになりかねない。
そんな、事情があって、主人公の設定を極端に変更したのではないかと勝手に推測すると、
ラストも原作より派手におわらせる可能性があるのでは?
この場合、一番派手で迫力のあるラストシーンは、
主人公の奈央がVANiTY」のカバーモデルにのし上がって
奈央が表紙を飾る「VANiTY」が街中に並び、青山にどでかいポスターがどどーん!とお目見え!
みたいな?
これは、吉瀬さん演じる「ハマユカ」の登場シーンと被せるっていうのもありなので、第一話で「ハマユカ」の凄さを表現するシーンが要チェックかもしれませんね!
個人的には、原作では前半に退場してしまう、読モ同期の坂下葵を演じるサトエリが楽しみ!
原作では、母親がフランス系アメリカ人設定だったので、長谷川潤ちゃんのイメージだったのですが、
それだとちょっと、モデルとしてのオーラが出過ぎちゃいますからね。
「超絶美脚」っていう設定に、久々だけど、サトエリの御御足健在なのか!とテンションあがりました。
さてさて、いよいよ今夜放送開始!
どんなドラマに仕上がっているのか楽しみです。
最後までお読み頂きありがとうございます!