今日は、フラワーアーティストの東信(あずま まこと)さんをご紹介したいと思います。
『究極の花束を作る男』
として、TVなどでも紹介されていますので、ご存じの方も多いかも知れませんね。
南青山にある東信さんの生花店「ジャルダン・デ・フルール」はフルオーダーメイド
注文を受けてから必要な花だけを仕入れているそうです。
花束のオートクチュール!!
究極の一点物を作り上げる東信さんは一見近寄りがたいストイックな雰囲気ですが、
ご本人曰く「花に取憑かれた」と言うとおり、東信さんのお仕事には
究極の花への愛
がいっぱい詰まっているようです。
そんな、東信さんの経歴や、数々の作品とチャレンジ溢れる創作活動の一部をご紹介されて頂きます。
東信さんのプロフィールと経歴
生年月日 1976年7月24日
出身地 福岡県福津市
職業
フラワーアーティスト
ジャルダン・デ・フルール(JARDINS des FLEURS) 店主
東信、花樹研究所(AMKK) 主宰
Twitter @azumamakoto
東信さんは、1997年にロックバンドでのデビューを目指して上京されました。
バンド活動の傍ら、大田区にある大田市場の花き部でアルバイトをしたのが、花との出会いであったそうです。
市場でのアルバイトが縁で、麻布十番にあるスーパーの店先にあるお花屋さんを任され、仕事を覚えていくうちに、生花店の流通システムに疑問を感じるようになったという東信さん。
今でもほとんどの生花店は、「市場で仕入れた花を売る」というシステムですよね。
当然売れ残るお花は出てきます。
そうすると、古い花から売ったり、売れ残ったお花をブーケやアレンジメントにして再利用したり、それでも裁けなければ廃棄です。
東信さんは、そんな風に「花」ろ「モノ」として扱う事に抵抗を感じ、
もっとお客さんの顔を見て、誰かのためだけの花束を作りたくなったんです
と、世界で初めての「オートクチュール生花店」を始められました。
これが2002年に銀座コマツビルでオープンした「ジャルダン・デ・フルール(JARDINS des FLEURS) 」
現在は、南青山に移転しています。
ジャルダン・デ・フルール(JARDINS des FLEURS) のみならず、CMや映画、イベントや海外ブランドの店舗装飾等々、花/植物にまつわるお仕事を精力的にこなしている東信さんですが、
2005年頃から、植物による表現の可能性を追求し、彫刻作品ともいえる造形表現=Botanical Sculptureを開始
2008年に、植物を題材とした実験的なクリエイションを展開していく集団「東信、花樹研究所」を立ち上げました。
東信さんの作品や活動をご紹介!
これは「ボトルフラワー」というジャルダン・デ・フルール(JARDINS des FLEURS)の代表作
アレンジメントを作るとき等に出てしまった花や葉っぱの切れ端を余らせないように詰めていったのが始まりという東信さんの愛がつまった作品
こちらはピカソの絵を実際のお花で作ったもの
そして、こちらが、宇宙に花を飛ばすプロジェクト??
ちょっとにわかには信じられないこのプロジェクトの様子は、こちらに詳しく書かれています。
There’s life out there: the artist shooting bonsai trees into space(英語サイト)
盆栽を宇宙に!?フラワーアーティスト、東信の作品が神秘的!
SEKAI BONSAIより
これは、自然界ではありえないような状況下で、植物たちのみせる美を描いたプロジェクトの一環なんだそうです。
すべて、東信さんのインスタグラムから参照させていただきました。
東信さんのインスタではもっともっとたくさんの作品がアップされているので、ぜひご覧になってください。
書籍や植物図鑑も出版されています!
【新品】【本】植物図鑑 3 東信/アートワーク 椎木俊介/写真 AMKK/監修
花や盆栽を宇宙に飛ばす!!
なんて突拍子もない、壮大でむちゃくちゃ?な実験をする傍らで、
オートクチュールの花束では、
一つの花の裏にもう一つ花を隠しておくなど、花束がいっぺんに枯れてしまわないように気をつかったりします
という東信さんは
「枯れていく姿」も美しく見せたい。と思うそうです。
花は、『1日で10歳年をとる』と言われるほど、時間が命なんです。大袈裟に言えば、一時間ごとに表情が違う。変化していくということそのものに僕は惹かれます」
東信さんの手がけるお仕事やプロジェクトはとてつもなく壮大!ですが、
そんな東信さんについて、いろいろと調べていくうちに、今は閉店してしまったお花屋さんを思い出しました。
そのお店は、いわゆる「町の花屋さん」
高校時代の友人の実家です。
ご両親とも仲良くさせて貰っていて、そのお母様からこんな話を聞きました。
「花屋なんてね、平和な時にしか需要がないんだよ。戦争になったり、大きな災害が起きたりして、人がその日生き延びるので精一杯な時に、誰も花なんか買いに来ないよ。だけど、それでもそんな時、道端に咲いている雑草みたいな花を見つけて、どこか気持ちがほっとしたり、ちょっと笑顔になれたり。そうして、ああまたあそこのお店にお花を買いに行きたいなと、思ってもらえたらうれしいんだよね。」
ずっと私の心に残っていた話です。
きっと、このお父様と、東信さんの根底にある「花屋」としての誇りや、愛情はおんなじなんだろうなー。
と、宇宙にブーケが飛んでいる写真をみながら、そんな事を思いました。
東信さんのお花の世界に、直接ふれあうことができる店舗は、南青山のほかに、新宿伊勢丹にもあります。
こちらの記事で、紹介していましので、ぜひ、読んでみてください!
参考にした記事
今日も、最後までお読みいただきありがとうございます。